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格闘ゲームにおけるパッドとアーケードスティックのメリットとデメリットを比較

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格闘ゲームはアーケードスティックでプレイするのが当たり前!精密な操作ができるし、何よりゲーセンではアーケードスティックでしかプレイできないから!

かつてはこのような意見が絶対多数でしたが、近年は家庭用ゲーム環境の隆盛や、最新格闘ゲームがゲーセンに導入されないなどの理由もあり、パッド勢の台頭もめざましくなってきています。

今回はパッドとアーケードスティックそれぞれのメリットとデメリット、おススメコントローラーなどについて考えていきます。




パッドの利点

ゲームセンターを考慮しないなら、パッドが最強と言ってもいいかもしれない。メリットを書き連ねていきます。

・初期コストが安い

当然のことながら、ゲームをするためのデバイスが本体に最初からついています。なのでソフトだけ買えばそのまま遊べるというわけです。

格闘ゲームを始めるにあたって、最初からアーケードスティックをそろえるのはなかなかハードルが高い…。だいたいの人がまずは備え付けのパッドで遊んでみるのではないでしょうか。

自分も子供のころはスト2をパッドで遊んでいましたし、スト4ですら最初の日はXBOXのクソみたいなパッドで遊んでいました。

結局、斜め入力がやりにくすぎて即日マッドキャッツの6ボタンパッドを発注しましたが。

・軽い、かさばらない

PS4の純正コントローラのサイズと重さ。

・外形寸法
約162mm x 52mm x 98mm
・重さ
約210g


TE2+のサイズと重さ。

・外形寸法
403mm x 295mm x 124mm
・重さ
3340g

重さ15分の1以下w

大会等でコントローラを持ち歩くのであればこの差はかなり大きいです。かばんなどに出し入れするのもやりやすいですね。

・操作音が静か

プレイ時の騒音が少ないです。夜にゲームをしていても、家族や隣人に迷惑をかけにくいといえます。

また、オフライン対戦等では対戦相手に操作音が聞こえにくいため、音でこちらの挙動を察知されるリスクが低いと言えます。


・プレイ環境に左右されにくい

手で持ってやるので、最悪寝っ転がっててもプレイできます。もちろん椅子の高さや座る場所などにも左右されにくいので、大会などの家とは違う環境でのプレイに強い。

・入力スピードが速い

キー操作の物理的な距離(ニュートラル状態からスイッチまでの距離)が短いため、入力速度が相対的に早い。静音性と相まって、対戦に非常に有利に働くでしょう。

パッドの欠点

・精密な操作が難しい

キー操作の物理的な距離が少ない=遊びが少ないということなので、キーが変なところに入ったりしやすい。

具体的には中足昇竜などの時に真空波動コマンドが漏れてしまったり、空中ダッシュがでにくかったり。仕込み関連がやりにくかったり。

・腱鞘炎になりやすい

この事実。
アケコンに比べて軽いとはいえ210gの重量を長時間保持して動かさないことが腱や間接に悪いです。
動かしたほうが腱鞘炎になるかと思いきや、動かさないほうが腱鞘炎になりやすいという…。自分もパッドの使い過ぎで腱鞘炎になりました。
左側のLボタンとかに添えているだけでめったに動かさない指とかが腱鞘炎になりやすいです。定期的に動かしましょう。

自分は純正コントローラーが重いので、ホリパッドにしたら振動機能がない分軽くて負担が減りました。
連射機能やらもついていて使いやすいです。


・壊れやすい、ランニングコストが高い

パッドはパーツが細かいため、耐久性が低く、メンテナンスも難しい作りになっていて、気づかないうちにどんどん劣化していっています。

完全に動かなくなることはまれですが、パッドを交換したときの快適さから前のパッドの調子の悪さを体感することができます。

PS4純正パッドの値段は6,458円なので、どっかが悪くなって一回買いなおしたらもうアケコンの値段ぐらいになります。

自分のPS4パッドも嫁のオーバーウォッチにしか使ってないたまに一生右がはいりっぱになるパッドと交換されました。


・メンテナンスやカスタマイズが難しい

難しいというかほぼ不可能です。カスタマイズも特別な技術がなければ、外側に何かをつける程度でしょう。
隙間から手垢とかゴミがめちゃくちゃたまるのですが、掃除もなかなか難しいです。

・ワイヤレス接続の誤操作でほかのアカウントを乗っ取ってしまう

EVOで頻発するであろうパッドの問題点。近くに一度接続したワイヤレスパッドがある場合に、そのパッドのPSボタンを押してしまうと、現在プレイしているコントローラーに割り込んで操作不能にしてしまうという例のやつ。

これが起こる可能性がいつまでたっても消えないです。

ちなみに大会ではパッドを使ったプレイヤーは設定>周辺機器>Bluetoothの設定から、一度使ったパッドを消さないと失格というルールがあります(まったく履行されていない)。

自分はEVO2016でこれを食らい、ガン処理の試合を再試合にされるという苦い経験がありますw

・ボタン関連の同時押し、仕込みがやりにくい

LRボタンは押し込みの感度が何段階もあり、どこまで押したら反応するのかがわかりにくく、同時押し、ずらし押し関連がや仕込みが非常にやりづらいです。

LR以外の場合も親指だけで押すことになるので、同時押し設定を使わないといろいろ難しいですね。


・着け外しとログインが面倒

対戦ごとに着け外しログイン、席を立つときにはBluetooth削除がかなり面倒です。大会ならばたまにのことなので許容できそうですが、対戦会などだと結構な負担になります。

・なんかダサい

主観ですw 先入観を取り去ったらアケコンもダサいかもしれません。






アケコンの利点

・精密な操作が可能

レバーの仕込み、暴発が少ない。余計なところに入力するロスが少ない。空中ダッシュや最速風神拳、山ステなどの精密入力がやりやすいです。

ストVにパッド勢が多いのは大味なゲーム性と、精密入力の不要さなどもかなり影響していますね。

ウル4の場合はパッドだと辻式や仕込み関連がかなりやりにくいですが、ストVではほぼ不要なのがパッドには追い風となっています。

・音がうるさい

相当うるさい。太鼓をたたいてる感じです。家族や隣人に迷惑がかかるので、苦労している方も多いです。静音にしたところで焼け石に水で、毛布をかぶせたり独自の静穏化(これも焼け石に水)を施している人もいます。

自分はアケコン内部に防音シートを張っていますが、気持ち音が響かなくなったかな程度ですw そのままでプレイできている人は家族、隣人に感謝しましょう。

・丈夫、ランニングコストが安い

使い込みによる劣化はもちろん、乱雑に扱っても壊れにくいです。もし壊れたり調子が悪くなった場合でも、ほとんどの場合部品の交換だけで済みます。

通常レバーなら2000円台で交換できます。作業はドライバーがあればだれでも可能。ボタンは300円台です。これもはめるだけ。

・メンテナンス、カスタマイズがしやすい

蓋を開けたら保証外。と謳っている場合がありますが、普通に保障してくれることも多く、最近の機種ではそもそもが自分でふたを開けられるように作られていることが多いです。

なので、掃除、メンテナンスはもちろん、カスタマイズ、修理などもしやすいです。スポーツや仕事の道具などと同じように、カスタマイズやメンテナンスなどに楽しみを見出すのもありでしょう。

・仕込みや同時押しがやりやすい

同時押しやズラし押しによる複合入力や仕込みなどがやりやすいです。これもウル4ではかなりのアドバンテージでしたが、ストVでは仕込みの種類が少なくなり、やはりその部分も相対的にですがパッドが有利になってきているといえるでしょうか。

アケコンのデメリット

・初期コストが高い

一台12000円~なので、かなりの出費に。付属のパッドでもプレイできることを考えると、なかなか手が出ないというのが普通の感覚かもしれません。

そのため、気軽な気持ちでパッドで始めた人がそのままやりこんで、ガチ勢になってからもパッドでしかできない(アーケードに行けない)というのをよく見かけます…。

・重い、荷物になる

コントローラーを持ち込むこと前提の大会などでかなり邪魔になります。基本的に海外大会などはコントローラー持ち込みが前提なので、毎年ラスベガスで開催され、日本人も多く参加するEVOなどでは持ち運びにみんな苦労しています。

・環境に左右される

椅子の高さや滑り止めの有無、備え付けのアケコンのレバーやボタンが自分に合わない等、枚挙にいとまがないです。自分用に最適のアケコンを用意し、毎回大会や対戦会に持参すればほぼ解決しますが、アケコン持ち込み不可の大会もたまにあるのがネック。もちろんアケコンは何でも気にならないという人も多いです。

コントローラーをもちこむと対戦ごとに着け外しとログインするのがかなり面倒なのはパッド、アケコンともに同じ。



まとめ

アケコン パッド
初期コスト 高い 付属品
ランニングコスト 安い 高い
騒音 うるさい 静か
耐久度 丈夫 すぐヘタる
持ち運び 重くてデカイ 軽くてコンパクト
精密操作性 A 超スゴい 普通 余計なキーが入りやすい


個人的にはゲーセン環境は無視で、特定のゲームに特化するならパッドなのかなと思います。汎用性でアケコン。コントローラー選びの参考になれば幸いです。








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