以前にも記事を書いたふるさと納税。
そのシステムが「歪んでいる」として、都会の自治体を中心に不満の声が上っているようです。
超絶お得システム
ふるさと納税とは指定した自治体に寄付金を収め、その額に応じて住民税が控除、「返礼品」がもらえる。というものなのですが、わかりやすく言うと
好きな商品を買ったらその分税金が控除還付される。実質こういうことなんです。
なので完全にやり得なんですが、なんか面倒なので全員がやるわけではない、知っている人も少ない。みたいな感じ。
「え?そんなお得で大丈夫なの…?」
って思うでしょう?そこが今回の問題なんです。
愛知くんから横取り40マン
税金を払う代わりに商品を購入する。
この歪みお得システムですが、本来はあくまで「お返しの品」であり、「おまけ」的な位置づけのはず。
しかし、各自治体が自分のところで納税してもらいたいがために競争が激化。返礼品の価値はエスカレートしていき、どんどん高額なものに。
さらにはあたりまえですが、特産品のある自治体のほうが大幅有利。これといった特産品のない都市部の自治体から、特産品のある地方自治体に税収が流れ込む形になるのはどんなアホにも想像がつきます
しかしこれを導入した総務省には考えが及ばなかったらしく、そのまま導入してしまい。
都市部の市長やらが
ざっけんな!税収4億へっとるやろが!返礼品で釣ってるんじゃねぇぞ!ざっけんな!
と不公平感をあらわにしているのです。
そりゃそうですよね。
米とか買ってそれがそのまま住民税の支払いになるんだもん…w
飛んで対空されてKOされてきついってるようなもん。
逆に宮城県とかは税収が36億だか増えてウハウハらしいですwwwwその36億はどっかの自治体に収まるはずだったんで、奪われたほうからは文句が出ますわな。
でも、そんなこと
ブランカ使いでもわかることなんだよなぁ…
返礼品問題
「返礼品」は基本的に寄付額の「4割程度の価値」とされているようなのですが、きっちり決まっているわけでもないようなので
ふつうに4割を超えて来るところが出てきてます
米沢市のNECのPCやら、勝浦市の「商品券」などがそれに当てはまります。
PCはまあ工場がその土地にあるのでわからなくもないですが、勝浦市に至っては、ほかの自治体から税を奪った挙句、特産品ではなく商品券で釣る、という当て投げ禁止のゲーセンで普通に当て投げしてくるヤンキーさながらの蛮行。
しかも1万円納付で7000円の商品券なので、1万円控除された挙句7000円(の商品券)が手に入る。実際には最高率で変換したとして、2000円の自己負担額が出るので、1万円だけ寄付したら5000円の儲けとなります。
が。
自己負担額2000円というキーワード。
これが最高率の変換なんですが、年収400万だったとして寄付額113000円までが自己負担額2000円なんですよ。
これに該当する人が110000円分勝浦市に寄付したら、住民税が110000円控除された上に商品券が77000円分手に入ることになります。
え???????????
勝浦市の商品券なので、勝浦市でしか使えませんが、このシステムに気づいた現金欲しいおじさん達は金券ショップやネットでうっぱらっていることでしょう。もちろん普通に食べ物とかもらってもその代金分税金が控除されるので、商品券だから歪んでるってわけではなく、ただ単にシステムが歪んでいるんですけどね…。
寄付額10に対し、返礼品のコストが4、控除額がおおよそ10なので、返礼品代の4の部分が行政に行くはずだったのが0になります。そこも地元市民に還元されているとはいえ税収は減っています。行政側としてはこれをとりっぱぐれと考えていて、
歪み!
と言っているわけです。
でもそんなこと
ザンギ使いでもわかり切っていたことなんだよね…
ふるさと納税シーズン2
この大変お得な歪みシステムですが、さすがに?って風潮が高まってきていて、春をめどに見直すとか言っているらしいので、調整前に今年のふるさと納税を済ませてしまうのもありかもしれません…。
でもMNPも歪み歪み直す直すいってて未だに直ってないしなぁ…。